看護師目線で医療ドラマをご紹介!
日本だけでなく海外にも医療ドラマは存在します。海外の医療ドラマは描写がかなり細かくなっていることが多くて、繰り広げられる人間ドラマがリアルなんです。日本もそうであるように海外にも不朽の名作があるので、近年の作品と合わせておすすめの作品をいくつかご紹介していきます。
シカゴを舞台に描かれている「ER緊急救命室」は、1994年から2009年という長期間にわたって放送されていた超人気の医療ドラマです。このドラマの中では、24時間動き続けている医療現場で繰り広げられる医師や看護師たちの人間模様がさまざまな視点で表現されています。医学部3年生のジョン・カーターがインターンとして総合病院にやってきたところからこのストーリーは始まります。友情、恋愛、家族愛、挫折、病院内部の権力争い、師弟関係など、見ている人が共感しやすいテーマと共に医療現場のリアルを垣間見ることができる名作です。ER緊急救命室の原作は、作家のマイケル・クライトン「五人のカルテ」です。合計15シーズン放送された中ではメインキャストの降板などもありましたが、新メンバーを迎えてもなお人気の衰えない医療ドラマでした。
おすすめポイントはなんと言っても臨場感です。自分がまるでその場にいるかのような感覚を覚えるほどの迫力は、ストーリー展開のよさだけでなく撮影技術によるところも大きいんです。そしてとにかく登場人物が多い。登場人物が多くてもストーリーはぼやけていなくて、交錯するエピソードがしっかり届くよう作られているところも魅力です。テーマとなる患者のエピソードは、アメリカ社会が抱える問題を反映させたものとなっています。
「Dr.House」は、天才的な才能の持ち主であるグレゴリー・ハウスを主人公に繰り広げられる医療ドラマです。大学時代の友人で教育病院の院長であるガディに雇われることになるわけですが、ハウスは患者と自ら会わず、代わりに診察をした部下から聞いた話をもとに意見交換しながら病気を特定していきます。
このドラマのおすすめポイントは、探偵気分で医療ドラマが楽しめるところです。普通の医療ドラマは、患者の治療は医師の診察ありきですよね。Dr.Houseはそれがないまま探偵のように病気の原因を突き止めていくので、過程をハラハラしながら結末に向かっていける楽しさがあるのです。ハウスはとても感じの悪い人間で、親友であり医師のウィルソンはお人好し。対照的な2人が繰り広げる友情物語も見どころですよ。
「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」は、病院でインターンとして働く主人公のメレディスと神経外科医との恋模様を軸に描かれている医療ドラマです。グレイズ・アナトミー 恋の解剖学は15年間も続いたER緊急救命室以上に続いたドラマで、衰えることのない人気で多くの人を魅了してきました。医療ドラマならではの専門性に加えて恋愛要素が含まれているため、医療ドラマ好きと恋愛ドラマ好きの両方の層が楽しめますよ。